「地球は訴える」ある外務官僚OBの回想録ーの中のITTO本部誘致過程など(2022/8/15)

日本の森林政策を森林外交史といった視点で検討する機会があり、いままでご報告をしてきました。

日本の「森林外交」と国際ガバナンスーガバナンスのグローバル化の次の展開の中での森林の役割(2018/2/18)_日本の森林外交史ーアジアのSDGsの発展のためになるか(2018/12/22

最近そのプロジェクトの中で、赤尾信敏氏(1993)「地球を訴える」体験的環境外交論という本を読む機会がありました。

 目次ー外交課題としてのエコロジー
1 高加速する地球環境の悪化
2 地球サミットは訴える
3 地球温暖化防止戦略
4 「生物の多様性」の保全と利用
5 オゾン層破壊阻止への挑戦
6 熱帯林消失の悪影響・悪循環
7 国際的枠組みの改善・構築
8 世界の環境問題とわが国の役割

ご本人は、地球サミットン準備過程で外務省の地球環境担当大使として首席代表などをつとめた方です。

右が目次ですが、第6章は森林の話、地球サミット準備の先進国と途上国の対立構造のなかで、森林条約でなく原則声明にした過程での日本のイニシアティブでどのように橋渡しをしたかなど、具体的な話がとても面白いです。

とりわけ、ITTOの本部誘致の過程で、アムステルダムと横浜が最後まで対立しアムステルダムに決まりそうになったのに逆転の決定。そこには、ある重要な国への根回し・・・

ご本人の了解をえて、一部のコピーをダウンロードできるようにしています→。

関連して丁度、林野庁の担当部局で作成中だった「ITTO コンセプト発足の経緯について」という作成作業に丁度ぴったりの話題だったようです。

ITTOという途上国と先進国の調整、地球環境問題課題という重要な使命を帯びた国際機関の最近の動向はどうなっているか、フォローしていきます

boueki1-16<akaobon>

 

 

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