持続可能な森林経営の実現のための政策手段に関する勉強部屋
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ニュースレター 026
2001年11月11

このレターは、表記HPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。情報提供していただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちらで勝手に考えている方に配信しています。表記HPも併せてご覧下さい。御意見をいただければ幸いです。  藤原

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目次

フロントページ:二つの国際常識に基づく「非常識」な結論・・・次期WTOラウンドと日本の林業関係者の立場
「林産物貿易の関税自由化促進の経済と環境に与える影響」米国農務省の報告書
林産物自由貿易と森林の持続可能性ー東南アジアの場合
木を切り、森を資産に変えるーNPO法人の活動


フロントページ:二つの国際常識から導かれる「非常識」な結論・・・次期WTOラウンドと日本の林業関係者の立場

11月に刊行される会員制寄稿誌「日本の森林を考える」第10号に表記の原稿を寄稿しました。いよいよ始まろうとしている次期ラウンドに向けての問題提起です。ウルグアイラウンド以来の国際的な議論を整理してみると、立場が大きく違った関係者の中で2つのコンセンサスがあることが分かります。このコンセンサスに基づき、日本の林業関係者として国際貢献すべき方策を考察してみました。

要旨は以下の通りです。
第1の常識:貿易自由亜派環境政策がうまくいっているときは環境のためになるが、だめな環境政策の弊害を拡大する。
第2の常識:国際的な森林経営水準は持続可能な森林経営な状況には至っていない。違法伐採、森林破壊が続いている。
結論   :林産物貿易自由化は国際的な森林破壊を助長する。貿易自由化交渉をするより、森林条約交渉をすべし。
詳しくは本文をお読みください。
連絡先
107-0052
東京都港区赤坂7−6−52ハイツ赤坂103
第一プランニングセンター内
「日本の森林を考える」編集室
電話 03−3588−0998
FAX 03−3588−0973
メール LEP07652@nifty.ne.jp
本文に引用した文献リストはこちら

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「林産物貿易の関税自由化促進の経済と環境に与える影響」米国農務省の報告書

今年の八月から米国のフォレストサービスのサイトから表記の報告書(Economic and Environmental Effects of Accelerated Tariff Liberalization in the Forest Products Sector)がダウンロードできるようになっています。著者はフォレストサービスのPacific Northwest Research Station のDavidJ.Brooks他ですが、USTRの1999年の報告書をベースに書かれており同一の作業グループのもののようです。米国政府の林産物関税についての執念のようなものを感じます。
米国がAPECの中で追求してきた林産物関税の別枠による撤廃(Accelerated Tariff Liberalization)という提案が、環境に及ぼす影響をシミュレートしようというものです。「米国国内には環境問題を引き起こさない、全体としても対して大きな影響は引き起こさない。貿易内容は加工度の高いのものにシフトする」という結論です。結論だけ見ると米国の環境団体をにらんだ都合の良い際物的なものと取られるかもしれませんがそうではありません。林産物貿易と環境についての文献レビューなども入った力作です。今後、新たなラウンドが始まるとしたら必ず議論の対象となる文献だと思います。
環境に及ぼす影響は収穫量をパラメーターとして表すという形になっている点が基本的な問題です。また、環境管理水準の低いマレーシアやインドネシアなどでの開発圧力が推測される結果ともなっています。

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林産物自由貿易と森林の持続可能性ー東南アジアの場合
環境経済・政策学会2001年大会の話題から(2)

環境経済・政策学会2001年大会から上記の二つのトピックスと関係のある興味深い報告を紹介します。法政大学の島本美保子さんの表記報告です。林産物貿易問題は、資源国である途上国と先進国の消費国という関係で見るのが常識ですが、昔の資源国が現在は輸入国となり複雑な展開になっています。特にフィリピンでは国内木材工業原料を念頭に森づくりが進められており、林産物の関税引き下げなどの影響で国内の森林造成に負のインセンティブを与える可能性がある、と指摘しています。大変興味深い視点だと思います。サマリーを筆者のご厚意によりここに掲載します。本論文は近々林業経済誌の貿易特集号に掲載予定だそうです。

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「木を切り森を資産に変える」 NPO法人緑化推進環境改善協会の活動

《SDG宣言》
■わたしたちは見捨てられつつある「日本の林業」を独自の視点から救済したい。
■わたしたちは林業を「生産性のある産業」に変えたい。
■わたしたちは「林業のプロ」を育成したい。
■わたしたちは常識に挑み、考え、行動し、日本の森林を健全な姿に戻したい
緑化推進環境改善協会 理事長 竹垣英信さんののメッセージです。
ホームページへどうぞ

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藤原敬 
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