気候変動枠組み条約COP24と森林(2019/2/24)

ポーランド・カトヴィツェで12月2日(日)から15日(土)にかけて、国連気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)、京都議定書第14回締約国会合(CMP14)及びパリ協定第1回締約国会合第3部(CMA1-3)が開催されました。

国連気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)、京都議定書第14回締約国会合(CMP14)及びパリ協定第1回締約国会合第3部(CMA1-3)の結果について(環境省)

国連気候変動枠組条約事務局 COP24公式サイト(英語)

1月18日フォレストカーボンセミナー:COP24等報告会国際緑化推進センター)が開催されたので出席してきました。

ーーーー報告は以下の3件
1. 石内 修氏 林野庁森林利用課 COP24における森林等吸収源の成果と今後の展開
2. 中野 彰子氏 林野庁計画課国際森減少対策調整官 REDD+最新動向—COP24と緑の気候基金(GCF)—
3. 神山 真吾氏 林野庁計画課海外林業協力室 二国間クレジット制度(JCM)におけるREDD+について
ーーーー
2と3は、途上国の森林減少をストップさせるコストをどのように捻出するか、にかかる重要な報告ですが、別途取り上げます。以下第一報告にそって大枠を。

(パリ協定実施指針の決定)

COP24のポイントはパリ協定の実施指針が決まったことです
パリ協定20年適用開始 COP24、実施指針を採択(日経)

実際どんなことが決まったのか?

「Matters relating to the implementation of the Paris Agreemen」こちらのページのパラ4にaからqまで17項目並んで、それぞれ参照文献名がついている膨大情報

簡単に紹介できませんが、石内報告によると下表のおり、市場メカニズムなど一部の内容は先送りになりましたが、いままで通り緩和策の中に森林吸収源木材の固定量などをかカウントすることが、引き続きできるようになったのだそうです

■主要な成果
(1)パリ協定の実施指針
〇2020年以降のパリ協定の本格運用に向け、パリ協定の実施指針を採択した。パリ協定の精神を貫徹した、全ての国に共通のルールに合意。
〇市場メカニズムについては、現在の作業状況に留意し、来年の採択を目指して引き続き検討されることとなった。
■森林等吸収源の成果と今後の展開
〇インベントリ報告における伐採⽊木材製品(HWP)の算定方法(筆者↓)が、実質的に生産法に決定した(生産法以外を使する場合は、生産法を使用した場合の数値も提供する)。
〇進捗状況の報告では、NDCに提出する情報と整合する形で、土地特有の要素が位置づけられるとともに、LULUCFの貢献も規定された。
 環境省温室効果ガス排出・吸収量の算定方法 >4. LULUCF分野.>4.G 伐採木材製品[PDF 895KB]参照

もう一つ、別の報告会の林野庁森林利用課大川さんの、COP24における土地セクターの議論の概要(COP24における土地分野のガイダンス(ポイント))、という情報がネット上に公開されています。(下表の通り)
森林関係実施指針情報が元の文献情報とともにのっているので参考になります。

■分野特有のアプローチとして、自然攪乱、伐採木材製品及び森林の齢級構成影響に関する情報提供を行うこと。 ■ 条約下で定められる既存の方法論の使用に関する情報提供を行うこと(京都議定書における方法論を含む)。 ■GHGインベントリにおける伐採木材製品の実質的な共通報告方法として生産法を活用すること。 ■目標期間におけるNDCの達成状況を報告する際、時系列データに含まれないLULUCF分野の貢献量を示すこと。

(森林に関する森林宣言)

もう一つのトピックスが森林宣言
パリ協定、実施指針採択 E-mobilityや森林分野で宣言)(環境ビジネス)

正式名称は「気候を守るための森林に関する>カトヴィツェ閣僚宣言」
フルデータは以下にあります。
The “Forests for Climate” Katowice Ministerial Declaration Has Been Accepted

長い前文に続いて、宣言された内容は以下の3点です。

  1. Pledge to accelerate our actions to ensure that the global contribution of forests and forest products is maintained and further supported and enhanced by 2050, in order to support the achievement of the long term goal of the Paris Agreement.  1.パリ協定の長期目標の達成を支援するために、2050年までに森林と林産物の世界的貢献が維持され、さらに支援され強化されることを確実にするための我々の行動を加速することを約束する。
2. Encourage the scientific community to continue to explore and quantify the contribution of sinks, and reservoirs of greenhouse gases in managed lands, including forests, to achieving a balance between anthropogenic emissions by sources and removals by sinks of greenhouse gases in the second half of this century, as well as to explore ways to increase this contribution and welcome the work done up to now. 2.科学界が、今世紀の後半にかけて、森林を含む管理地域における温室効果ガスの吸収および貯留の寄与を調査し、定量化し続けることを奨励する。 また、いままで行われてきた仕事を歓迎し、この貢献を増やす方法を模索する。
3. Encourage non-party stakeholders including cities, regions, businesses and investors, to continue to display their ambition and commitments in their forestry related climate actions through the Marrakech Partnership for Global Climate Action and the NAZCA Platform.  3.都市、地域、企業、投資家を含む非党派の利害関係者に対し、マラケシュ世界気候行動パートナーシップとNAZCAプラットフォームを通じて、森林関連の気候行動における野心とコミットメントを示し続けるよう奨励する。

(3匹の子豚)

ポーランド政府が国連の欧州経済委員会UNECEのと一緒に作成した「三匹の子豚」をリメイクしたアニメーションで、木材による住宅の排出削減効果が紹介されました
ユーチューブでみることができます。面白いです。

Poland and UNECE raise awareness about the benefits of wood as a low-emission construction material at COP24

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