気候変動への適応策と防災・SDGsの連携 〜COP24を受けて今後の対応を考える(2019/4/20)
 

気候変動への対処法は緩和策と適応策があります(パリ協定第2条など)。

気候変動問題で森林関係者は(私も含めて)地球上の森林の減少吸収源としての森林の役割に力をいれてフォ ローしてきました。

それでは、適応策はどうなのか?

<気候変動ラウンドテーブル> 気候変動への適応策と防災・SDGsの連携 〜COP24を受けて今後の対応を考える〜という会合に顔を出してみました。

森林と適応策の関係は二つの側面があると理解しました。
@気候変動によって降水量が不安定になり洪水のリスクがたかまる。その中でリスク緩和のための森林の役割は ?
Aもう一つは2度ほど平均気温が上昇することにより森林生育環境の変化を森林整備の方針にどう反映させるのか ?

そこで、政府の方針がどうなっているか見てみました。適応策に関する政府の情報が以下のとおりです

気候変動適応情報プラットフォーム(2016年8月)
環境省適応化問題についてのポータルサイト

気候変動適応法(2018年6月交付、12月施行)
気候変動適応計画(2018年11月)

できたばかりの適応計画で関係森林林業に関係にありそうなセックションは

 第2章気候変動適応に関する分野別施策
第一節農林水産業分野の主な適応施策
(2)森林・林業に関する適応の基本的な施策
◇山地災害、治山・林道施設
〇山腹崩壊等に伴う流木災害が顕在化していることを踏まえ、流木捕捉式治山ダムの設置や根系等の発達を促す間伐等の森林整備、流木化して下流域へ被害を及ぼす可能性の高い流路部の立木の伐採などに取り組む。
○ 土砂の崩壊や土石流等が発生するおそれのある山地災害危険地区等においては、土砂流出防備保安林等の配備を計画的に進め、伐採・開発等に対する一定の規制措置を講じるとともに、土石流や流木の発生を想定した治山施設の整備や健全な森林の整備、それらの整備に必要な林道施設の整備を実施し、森林の持つ土砂崩壊・流出防止機能の向上を図る 

◇人工林

〇気温上昇や乾燥などの生育環境の変化を含めた気候変動に対する影響評価を実施するため、スギやヒノキといった主要造林樹種について産地が異なる種苗の広域での植栽試験の推進による造林木の適応性の評価、これら造林樹種の成長や下層植生などの樹木の周辺環境が受ける影響についての継続的なモニタリング、長伐期林にもたらされるリスクの評価を行う。さらに、高温・乾燥ストレス等の気候変動に適応した品種開発に着手する 

◇天然林
◇病害虫
◇特用林産物
第2節 自然生態系
第3節 自然災害・沿岸域

@の災害対策についての記述は具体的ですが、気候変動が現実の政策ににこれほど影響を及ぼすことはないと思われる、A人工林や森林整備の項目に、リスク評価や「品種開発に着手する」以外に具体的な取組が記載されていないのは、今後の課題?。

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