環境経済・政策学会2014年大会コレクション(2014/10/15)

9月13-14日に法政大学の多摩キャンパスで開催された環境経済・政策学会の大会(seeps2014)について、例年の通りこのサイトに関係のありそうな報告を紹介します。

本大会のプログラムとすべての報告要旨がこちらのサイトからダウンロードできます

この学会は、森林学会や林業経済学会とくべると直接森林を取り扱った報告は少ないのですが、環境ガバナンスや生物多様性や気候変動の持続可能性の管理手法に関する研究の最前線の動向、また、中国やアジア地域の環境政策の動向に触れることができ、それが今後の森林や木材分野の研究や政策にどんな含意をもっているか、興味深い学会です。

プログラムは報告者とのメールに頼って関連報告内容を収集しました。

論題 発表者 要旨リンク 内容
生物多様性の保全・評価と管理
  企画セッション「生物多様性保全と自然保護地域の管理」背景と目的 栗山浩一(京都大学)他 要旨
セッション概要
生物多様性の経済評価・合意形成論の成果を行政に生かす方策をさぐる
   生物多様性保全における経済評価の意義と課題 柘植隆宏(甲南大学)他
 優先的に生物多様性を保全すべき地域の選定:生態学の取り組みと経済評価・合意形成に期待すること 赤坂宗光(東京農工大学)
 自然公園管理における合意形成―現状とこれから― 土屋俊幸(東京農工大学) 発表資料
 環境行政からのコメント(企画セッションここまで) 笹渕 紘平(環境省)
   生態系サービスへの支払いと自然資産区域入域料の関する考察 吉田謙太郎(長崎大学) 要旨 受益者負担原則に基づく入域料よる自然環境の主流化の課題を検討
日本における生物多様性オフセットの制度化に向けた課題 久保田泉(国立環境研究所) 要旨 米、独、豪など諸外国における実施状況を踏まえ制度導入の課題
持続可能な森林管理に関する検討
持続可能な森林経営にとっての合法性証明木材の可能性グローバル環境レジームの中での日本の林野庁ガイドライン意味 藤原敬(一社木材組合連合会、一社ウッドマイルズフォーラム 要旨
発表資料
 入会林野「近代化」からみたコモンズ施策の促進・阻害要因―都府県クロスセクションデータの分析から― 高橋卓也(滋賀県立大学) 要旨
発表資料
協業による整備が進みやすい適正規模がある。過去の労働投入量なども影響
アメリカ連邦森林局国有林における協働型計画策定の取り組み 柴田晋吾(上智大学) 要旨 「生態系の復元」と「経済再生」両立を目指す 地域の協働体台頭が 国有林の計画策定過程を変えている
 日本における地域資源としてのフットパス 泉留維(専修大学) 要旨 英国の「レクリエーション等の目的から土地の所有権とは無関係に人々が歩く権利」と、日本の類似制度の比較
持続可能な開発目標の課題
SDGs(持続可能な開発・発展目標)の動向と展望 古沢広祐(國學院大学) 要旨 經濟と環境政策の統合の意義
  持続可能性・グリーン経済に関する個別・統合指標の政策応用のための一考察SDGsとGenuine Savings(GS)等を例に 粟生木千佳(公財)地球環境戦略研究機関  要旨 グリーン経済に関する評価指標の開発の全体像と今後の見通し
   持続可能性指標における自然資本のシャドウ・プライス  佐藤真行(神戸大学) 要旨  森林の評価を例にとった、環境資本評価の課題
 生態系サービスを反映した自然資本評価ツールの開発 蒲谷景(地球環境戦略研究機構) 要旨
発表資料
神奈川県を対象とした自然資本評価事例
再生可能エネルギーの動向
カナダ・オンタリオ州と日本における再生可能エネルギーの固定価格制の比較 ―コミュニティパワーへの支援についての一考察― 道満治彦(立教大学大学院) 要旨 地域政策と関連したコミュニティパワー支援が日本の制度の再構築のポイント
バイオマス活用型の地域再生に関する比較制度研究―担い手となる主体に着目してー 石倉研(一橋大学) 要旨 ドイツ、オーストリアと日本の先進2事例。自治体の役割に注目
   森林資源を活用するローカルエネルギー供給に関する一考察:島根県を事例にして  豊田知世(島根県立大学) 要旨 域内電力需要を1割を供給する潜在的可能性
中国の環境問題
   中国におけるCO2の削減に関連する政策・法規の分析  王磊(北海道大学) 要旨 中国のマクロな政策の概観(吸収源はない)
 中国の退耕還林(還草)プロジェクトの変遷と課題 成双之(慶応義塾大学) 要旨 斜面地の耕地の植生回復プロジェクトの先行研究の分析

報告者にはいろいろご協力をいただきました。

今後とも追加情報を掲載します

gakkai<seeps2010>