環境経済・政策学会2010年大会コレクション(2010/10/10)

9月11-12日表記大会が名古屋大学東山キャンパスで開催されました。この大会は小サイトの立ち上げの動機に係る重要な大会であり極力出席の方針でいますが、諸事との調整が付かず残念ながら出席することができませんでした。

プログラムとすべての報告要旨がこちらのサイトからダウンロードできます

温暖化対策の進展の中で排出量取引・炭素税など経済的手法(vs.規制的手段)が果たした役割は大変重要で、地球規模での環境問題に対処するための環境経済政策というアカデミックな分野との連携の重要性を示唆しています。

持続可能な森林の管理というグローバルでローカルな課題がこの学会でどう取り上げられているのか、その状況をフォローします。

今年のトピックスは「カーボン・オフセット政策の評価と今後の可能性〜森林吸収源・林業・地域活性化〜」というセッションが開かれたことです。その他、関連する報告を紹介します。

その中でも、森林や地球温暖化条約の将来に関する報告で気になったものを紹介します。

論題 発表者 要旨リンク 内容
カーボン・オフセット政策の評価と今後の可能性〜森林吸収源・林業・地域活性化〜
森林吸収源とカーボン・オフセットの可能性 小林紀之(日本大学)
J-ver 制度の仕組み、課題、今後の展開 二宮康司(環境省) 要旨 政策施行当事者の地域活性化の課題の中でのJVERの役割など提案
温暖化対策としての森林吸収源の評価と、カーボン・オフセットの活用が林業にもたらすインパクト 栗山浩一(京都大学) 要旨 温暖化対策の政府検討会で森林吸収源対策のコスト分析がされない理由は?
ローカルなカーボン・オフセットの可能性‐取引費用の観点から‐ 高橋卓也(滋賀県立大学) 要旨
プレゼン資料
取引を成立させる信頼性の確保を取引の物理距離で解決する可能性
温暖化対策と森林
森林等吸収源の取り扱い原則と各種提案の評価 橋本征二(国立環境研究所) プレゼン資料 国ごとの利害関係に引っ張られがちなルール問題のseepsならではの整理
応用一般均衡世界モデルによる温暖化被害と適応の推計 --- 農林業分野 --- 鷲田豊明(上智大学) 要旨 温暖化が地球規模の林業生産にプラスの働きをするという見通し
REDDの資金メカニズム 百村帝彦(IGES) 要旨
プレゼン資料
毎年必要な数百億ドルの資金調達の見通し
地域と森林・環境
木材フローを対象とするサプライチェーン原価計算モデルの構想 − 兵庫県の丹波市森林組合における伐採・搬出を事例として− 丸山佳久(広島修道大学人間環境学部) プレゼン資料
要旨
木材流通過程の効率性の分析手法を提起
生物多様性評価
森林生態系経済評価における調査手法及び仮想シナリオに関する検証 吉田謙太郎(長崎大学) 要旨 地元で評価されない森林生態系の大規模な管理。なぜ国の管理が必要なのかを示唆
持続可能な森林のグローバルガバナンス
MDGs達成のための森林保全が経済に及ぼす影響の評価 高科和史(東京工業大学大学院) 要旨 途上国で森林を増加させると経済活動が低下する

報告者にはいろいろご協力をいただきました。

今後とも追加情報を掲載します

gakkai<seeps2010>