ウッドマイルズとウッドマイレージ(2003/6/13)
研究会を立ち上げるにあたって、研究会の名称を「ウッドマイルズ研究会」、使用した木材の量と距離を物差しとした指標は「ウッドマイレージ」、という整理をしています(設立趣意書参照)。ちょっとややこしいのですが、経緯を説明しご理解をえておきたいと思います。

ウッドマイルズのルーツは、英国人のティムラングが1990年代に提唱したFoodmilesで、我が国には農林水産政策研究所の篠原所長が2001年の5月に朝日新聞の私の視点にフードマイレージとして紹介したものです。2008年の8月号の「木材情報」誌藤原が、「ウッドマイルズと地域材利用住宅」という小論を書いたのがウッドマイルズの始まりです。その後、岐阜県立森林文化アカデミーの卒業発表で滝口泰弘さんが事例研究を行い、研究会発足へと話が進みました。

私が木材情報へ原稿を書いた際、表題を「ウッドマイルズと・・・」にするか「ウッドマイレージと・・・」にするかという選択肢がありました。篠原所長自身が「私は日本では航空会社のマイレージプランが広まっていることを考慮してFood Mileageとして使い始め」(食品流通研究 2002年冬号(No.2))としており、何か我が国のローカルな都合によるマイレージという用法であり、将来ウッドマイルズが国際的なものになってゆくことを見据えると国際的に通用しそうなウッドマイルズを使うべきだ、と判断し「ウッドマイルズ(木材総輸送距離)と地域材利用住宅」という表題としました。

ところが最近篠原所長から電話があり、経緯の説明と申立がありました。曰く「海外でフードマイルズといっているのは距離のことだけをいっているからであり、輸送量に距離を乗したものはフードマイレージということに整理している。木材総輸送距離というならウッドマイレージを使うべきである。」 確かに調べてみると、少なくとも我が国では、「『フードマイルズ』は運動そのものであり、『フード・マイレージ』は食料の輸送量・距離を定量的に把握するための指標です」、とした解説サイトがあることも分かりました。

そういういきさつで、研究会を立ち上げるに当たり、「木材の産地から消費地までの距離」について一般を表す場合は「ウッドマイルズ」、「使用した木材の量と距離を物差しとした指標」は「ウッドマイレージ」と整理しました(ウッドマイルズ研究会設立趣意書)。以上により研究会の名称は「ウッドマイルズ研究会」としています。

木材情報誌に掲載された出発点となった小論で、その辺が曖昧に記述されており、ご迷惑をおかけしました。今後そういう使い方をしてゆくこととします。