国連森林フォーラム(UNFF)第四回会合の結果(2004/9/12)

少々旧聞になりますが、5月にジュネーブで国連森林フォーラムの第四回会合がありました。地球サミットの森林原則声明のフォローアップを国連として正規に行うきわめて重要な位置づけを持った会議です。

しかし、気候変動枠組み条約、生物多様性条約など地球サミットで平行して議論された枠組みと比較すると、少し寂しい展開です。近い将来、ここから森林条約などの重要な次のステップが生み出される可能性が見えにくいので、あまり関心が示されなくなっています。

現実の厳しさを正確に見ておく上でも小HPでは結果をフォローしておくことにします。

今回の会合では、重点課題である@森林に関する科学的知見、A森林の社会的・文化的側面、Bモニタリング・評価・報告及び持続可能な森林経営の基準・指標、C資金及び環境に優しい技術の移転、に関する「森林政府間パネル及びフォーラム(IPF/IFF)行動提案」の実施を促進するための決議を採択しました。

また、2005年の国連森林フォーラム第5回会合(UNFF5)で行われる森林に関する国際的枠組の実効性の評価について、その促進を図るための決議をしました。最後の会議は条約についての議論となります。

以上に会わせて、小サイト内の解説ページ「地球サミット森林部分のフォローアップの状況
をアップデートしました。

資料
林野庁プレスリリース(5/28):国連森林フォーラム第4回会合(UNFF4)の結果概要について
国連森林フォーラム第4回会合報告書 United Nations Forum on Forests Report on the fourth session (6 June 2003 and 3 to 14 May 2004)(公式サイトよりダウンロード小HP資料室
国際NGO団体IISDが運営する地球交渉回報(Earth Negotiaton Bulletin)による会議詳報



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