森林起点に付加価値 整備と活用で脱炭素ー日経SDGsフォーラム 特別シンポ(2023/2/15)

昨年の12月7日、日経新聞社日経BP主催の標記シンポジウムが開催されました。

フルタイトルが:森林起点に付加価値 整備と活用で脱炭素ー日経SDGsフォーラム 特別シンポ「森林、木材の利活用で実現する脱炭素社会

12月5日月曜からから10日土曜まで1週間にわたって日経が主催してたSDGsフォーラムのの一環で、その一日が森林ビジネスの関係のプログラムが組まれました。

「森林や木材の利活用について先進的な取り組みを行っている官民の団体が集結。脱炭素社会に向けた森林、木材利活用に関する報告が行われ、取り組みの重要性について議論を深め」たんだそうです。

林業の技術開発がビジネスという視点で新しい段階に入ってきたのか?ビジネスの関係者が森林をビジネスの観点からどのように検討しようとしているのか?次世代の森林がしっかり循環再生するのか?

具体的なプロジェクトに応じて紹介されています。動画も公開されて丁寧なフォローアップがされているので、紹介します。

プログラムは以下のとおり。以下から、すべてのプログラムに応じて主催者が作成したサマリーだけでなく、動画をそれぞれ見ることができます

 10:00〜
10:30
基調講演「カーボンニュートラルに向けた民間活力による森林づくり・木材利用の推進ー民間と協力し国民運動へ」織田 央 氏 林野庁長官  動画  ICT(情報通信技術)を活用したスマート林業、自動化機械の開発、成長に優れたエリートツリーの育種、木質新素材の開発・活用などを支援し、林業イノベーションも起こしていく。
 10:30〜
11:00
基調講演「森林、木材の利活用で実現する脱炭素社会ー一つの目安がFSC認証」速水 亨 氏速水林業 代表  動画  再植林が可能な、サステナブルな森林経営を可能にしていくには、木材を使うメーカーや消費者も、利活用する木材の背景にまで目配りしていただきたい。持続可能な森林管理が行われていることを示すFSC認証などが、一つの目安
 11:00〜
11:30
特別講演「森とまちをつなぐ中高層木造建築の現状と今後についてー17階建ての木造計画進行」児玉 正孝 氏竹中工務店取締役執行役員副社  動画  昨今のESG(環境・社会・企業統治)投資、あるいは投資家や企業の社会的責任に対する評価の面からも、環境建築としての木造建築が世界的に重要視されている
 11:30〜
12:00
【特別講演】鉄筋同等の経済価値実現
池田 明 三井ホーム 代表取締役社長
石橋 円子氏 三井ホーム ESG/SDGs推進室長
動画   木造マンション、MOCXION(モクシオン)INAGIは住宅性能評価の劣化対策等級で最高ランクの3を取得。物理的耐用年数が70年以上あることのエビデンスをそろえた。
 13:00〜
13:30
基調講演「新しい林業で脱炭素社会ーICTで林業を次世代化」加藤 正人 氏信州大学 農学部 教授 動画  動画  レーザによるスマート精密林業オープンコンソーシアム」を立ち上げた。日本林業の成長産業化には、こうした産学官連携のコンソーシアムが必要だ
 13:30〜
14:30
パネルディスカッション 「新しい林業の形を探る」 動画
加藤 正人 氏信州大学 農学部 教授
風間 篤 氏三井住友信託銀行理事 地域共創推進部長
太田 望洋 氏アジア航測森林ソリューション技術部 部長
司会改野 由佳 氏日経CNBCキャスター
 動画  従来の林業は、製材や建築といった関連業界の中での連携にとどまり、内向き志向だった。今後は異業種による違った考えやアイデアが重要になってくる
金融、測量、情報提供など、いずれもスマート林業には欠かせない存在だ。林業の課題解決には、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めながら、異分野と積極的に連携していく姿勢が必要だろう。
 14:30〜
16:00
パネルディスカッション「これからの林業と地方の取り組み」
恩田 ちさと 氏三井物産サステナビリティ経営推進部 部長
堀川 智子 氏中国木材代表取締役会長詳細はこちら
川村 竜哉 氏林野庁 森林整備部 森林利用課長
斎藤 丈寛 氏北海道下川町主査森林づくり専門員
コーディネーター小原 隆氏 日経BP 総合研究所 上席研究員
 動画  日本の森林が抱える課題と解決の糸口は何か

建築分野を専門に取材をしてきたが、近年、木材の利用に注目が集まる中、外国産が大多数を占めている実情を知り愕然(がくぜん)としているところだ。森林大国日本の木材をどう利活用していくのか。森林所有者や林業など供給サイドだけでなく、建築、家具、発電など需要サイドの産業でも盛り上げて行く必要があるだろう。

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