カーボンニュートラルな社会 の中での木材利用 市民研入門講座(2021/4/11)

NPO法人市民科学研究室(市民研)という団体があって私もかかわっていましたが、4月5日その団体の入門講座というところで、「カーボンニュートラルな社会の中での木材利用」という話をさせていただきました(もちろんZOOM会議)

(市民研とは)

「科学技術に市民の思いを活かしたい。」

科学技術がどんどん細分化して他の世界に人がわからなくなくなってきて、その最先端を担う人が中心となってその周辺に「村社会」をつくる。原子力村?。

原子力ほどでなくても、みんなそれぞれの村人ですね。私も森林村、霞ヶ関村の村人(もちろん、村役場の中心人物ではありませんが周辺の村人)。それは悪いことではもちろんありません(自分がローカルな住民であると言うこと自覚していれば)。

市民研は、いろんな、科学技術の村人に市民の声を届けよう、ということをやっている人たちです。

(市民に向けて、木材利用の情報提供)

プレゼンタイトルは「カーボンニュートラルな社会 の中での木材利用」、こちらに置いておきます。

〇自己紹介
〇地球環境と木材利用
   気候変動問題と森林
   気候変動緩和策と木材の利用
     木材のCO2固定量など
   地球環境と木材利用の注意点(違法伐採問題など)
〇終わりに
   ウッドマイルズフォーラムとは
   持続可能な森林経営のための勉強部屋

右の図はこのサイトでも紹介した、ネイチャーサステイナビリティ誌に掲載された記事「世界の炭素貯蔵庫としての都市のビルディングの図ですが、これを冒頭に紹介しました。

三つに分かれた時間軸の、右側が排出量の3割をになっている都市化のインフラ建設が炭素の固定量となる、という話。

この話の導入のつもりで、準備したんですが、今回準備をしてみて、この図の左側の部分に、「気候変動と森林」の話をする場合、インパクトがあることに気がつきました。

3億5千万年前から300年前までが、左の部分。そんな昔は大気中の二酸化炭素は今よりも倍以上あったのです、今のようにするまでに光合成をして固定する樹木(シダなど)が現れ腐朽菌がまだいなかったなので事情で、地中に炭素を蓄えた・・・。

ということなんで、大気中の二酸化炭素の増減をコントロールする話をするときには、森林関係の村人を必ず入れてくださいネ。

質疑のときに、厳しいご意見も。

@カーボンニュートラルといっても、それではカーボンが減らないでないではないですか、木材を地中にうめて、蓄積する方法を考えるべき!!
A大規模バイオマス発電は原料を輸入しているようですが輸送過程のエネルギーなど議論されているんですか?
B食料ならコンビニ行ったときに消費者が環境に優しい商品を選択することはあるんでしょうが、木材の場合消費者が選択する場面あるんですか?
C環境に優しい木を売り物にしている住宅メーカーはけっこうあるんですか?
D木材を使うこともあるが、森林がなくなることが重要だ、まえにブラジル人が住民の権利が奪われてい、ということをいっていた。切ったところをうえるということだけではだめなんではないですか?
E良質な木材とはどんな木材?
F50年たった木材を製材所にうったら3000円。

・・・大切な問題提起だが、何をどうしたらよいか、ということが一辺にわかるということでないことがよく分かった。今後とも議論を続けていきましょう。

junkan1-26<shiminken>

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