神田明神の施設で 「多摩産材」 を活用 国産材を建物に使いやすく(2019/5/10) | |||||
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日経ESG誌5月号に標記の記事が掲載されました。 神田明神が創立1300年を記念して開設した文化交流館EDOCCOは、内装が同神社に祭られている平将門と縁のある多摩産材を中心に構成されており、デザインを担当した乃村工藝社の地域材に利用推進への取組が紹介されています。
商業施設や文化施設など「空間デザイン」を主たるビジネスとする、乃村工藝社の木材利用への取組は、公共建築物木材利用促進法などで推進されている公共建築物より市場の大きい、民間の建築物への木材利用の可能性を知る機会で、担当者の話しをお聞きしました。 (神田明神のすぐ裏の勤務している林業経済研究所へご案内) (社会的背景の認識) 国産材が利用可能な状況になっている一方、世界的には違法伐採問題が重要な問題。クリーンウッド法が施行されたこともあり、合法伐採木材等を積極的に使用し、地域への経済循環を創ることにより、森林資源と林業・木材産業の持続可能性を高めていくことができる。 (フェアウッド・プロジェクト) 同社CSV協議会の「フェアウッド・プロジェクト」で、国産材や地域産材(消費地と距離が近い地域の木材)、信頼のある森林認証(FSC・PEFC・SGECなど)を受けた木材など、環境に配慮した木材製品を積極的に使用していくために、「フェアウッド応援宣言(ノムラ木材調達ガイドライン)」を2010年に策定。
2017 年から 全国の地域材による家具づくりで実績のある株式会社ワイス・ワイスと協働を開始 (森とクリエータをつなぐあらたな取組み) 出処の分かる木材利用 を普及させていくためには、自社だけでなく、業界全体を巻き込んだ持続的な活動が必要 木質空間デザイン・アプローチブック」の制作 「ウッドソリューション・ネットワーク(事務局:農林中央金庫)が主導した、木質空間を提案できるクリエーターを増やすための「MOKU LOVE DESIGN ~木質空間デザイン・アプローチブック~」の制作に参画 業界全体に向けた勉強会、森とクリエイターをつなぐ体感ツアーの実施
興味のあるかたは、以下をどうぞ
乃村工藝社の木材利用への方針を紹介してきましたが、木材を使うならフェアウッドというだけでなく、「ストーリーのある木材」がもつ空間の訴求力、自社内だけでなく、顧客や業界全体に対して、木材利用のコンセプトを広げていく活動、興味が広がります。 関係記事 ーーーー ビジネスがどんなきっかけで木材を使い始めるのか? 地球環境に貢献するからなのか? 同社の取組をウッドマイルズの指標などを通じて見える化していくこともできるかな? 議論はつきませんでした。今後フォローしていきますネ。 junkan3-7<kandanomura> |
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