「国産材産地」の恵みでつくる建築ー山形県金山町森の恵みでつくる建築セミナーから(2020/11/15)
|
|
10月31日山形県最北部金山町で開催された森の恵みで作る建築セミナーに参加しました(現地にいって!) 森林のガバナンス(再造林の確保)を確立するには建築関係者と森林の関係者との連携が不可欠なのではないか?という問題意識をもって、前の日から金山森林組合の関係者にも色々お話を聞きながら、勉強をさせていただきました。 金山スギという紛れもない、有名な「国産材産地」で取り組まれてきた、街並みづくり100年計画(片山氏)、首都圏も視野に入れた金山杉住宅運動(阿部氏)、の歴史。 そして、全国で国産材と住宅建築の最前線を結びつける「戦い」をしてきた、民家型構法と木造住宅憲章の藤本氏のはなし 今後の山づくりと、建築関係者との連携のために欠かせない、素晴らしいお話でした。(林業成長産業化地域創出モデル事業) 森の恵みで作る建築セミナーHPに講演とディスカッションの全てを集録した動画も公開されていますので、ご関心のある方は是非どうぞ。 (今後の課題) 全国をリードしてきた林業産地と町を結ぶ金山杉住宅、若干一時の勢いを失っています。今回のイベントが、林業成長産業化地域創出モデル事業で行われているように、森づくりの家造りの課題をふまえた新なた構築ができるのか? 藤本さんが示唆されたのは、過去の運動がHOPE計画など国交省の住宅政策、都市政策とむすびついて森との関係が構築された経緯があることでした。 また、金山地域の次世代の山づくりへのガバナンス(再造林が確保されているのか?)といった点を金山町森林組合の方と、前日山を案内頂きながら(右の図)議論しました。 森林組合と所有者の関係が連携をしていて、80年後の山づくりまで視野に入れた確りしたガバナンス!(大規模所有者が町内の2/3の森林をカバーしているなどの特殊な条件もありますが)。これを売りにして都会とつながることはできないのかなーなど すみません。沢山の大切な情報を、今確りまとめきれませんが、林業成長産業化地域とのつながりは今後とも大切にして、フォローをしていきたいと思います。 関係者の皆様、本当にありがとうございました。
|
■いいねボタン
|