森林産業のGLOCAL人材養成を山形からー東北農林専門職大学校開校(2024/10/8)

9月中旬に林政ジャーナリストの会の共同取材で、山形県新庄市に今年開校した東北農林専門職大学を訪問する機会がありました。

GLOCAL RENOVATOR ー農林業に新風をー

パンフレット(左図)の表紙にあるキャッチフレーズである。

地球の視点(GLOBAL)地域(LOCAL)の細やかさを備え、農林業の枠組みを変革できるRENOVATORの育成!

4年制大学で普通にある林業経営学科でなく、森林業経営学科!!

木材供給を主体とした林業という枠組だけでなく、森林の多様な恵みをフル活用したビジネスである森林業創出発展させる必要があります。豊かな森が溢れている山形から、新しいビジネスとしての森林業のフロントランナーを目指しましょう!!(パンフレット15ページ

キャンパスを訪問して、パンフレットをいただき、知人である学科長(柴田教授(前上智大学教授でもと林野庁職員)右図)、や堀教授(元森林総研研究ディレクター)などから直接話をきいて、はじまったばかりの教育機関の可能性については、雰囲気はよく伝わりました。

また、GLOCALという点で、海外からゲストを迎え、第一回のグローカルリノベートセミナを開催して、イギリス王立森林研究所のバラティン博士が来学し、講演会を実施(希望者はだれでもウェビナーで参加)など、対外的な情報発信が始まっています。

まだまだ、スタートしたばっかりなのですが、今回の共同取材で、東北地方が新たな森林ビジネスを始める人たちが集まる拠点のような雰囲気があるので、この学校が大きな可能性をもっていると感じました。

(グローカルイノベーターを育てる施設の木材のトレーサビリティ)

現地でキャンパスを見学。大講義室をみていて、木の空間という雰囲気で県産材を使われているようなので、木の由来を聞いてみました。

Q 木材の施設をつくるにあたって調達基準のようなものはあるんですか?例えば万博の木材調達コードのような。グローカル人材育成の環境では大切なのではないですか?

A 壁面には東京オリンピックの選手村ビリッジプラザで使われた山形県の木(真室川の森林認証材)が再利用されています。ただ、施設全体の木の調達について県産材が使われてはいるんですが、調達基準のようなものはありません。

海外のゲストもふくめて、第一人者が来訪してレクチャーをし、グローカルイノベーターの卵がそだっていく、この施設に使われている木材履歴しっかり引き継がれるような、システムを是非作って頂きたいと、御願いしました。


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