2024年林業経済学会秋期大会コレクション(2025/1/9)

11月23-25日に、林業経済学会2024年秋季大会が九州大学で開催されました。

全体を俯瞰することはできませんでしたが、気になる報告をつまみぐいします。

林業経済学会の関連ページプログラムと、報告の要旨集が4部に分けて、公開されています 自由論報告A-1   自由論題報告A-2  自由論題報告B-1  自由論題報告B-2

 発表者  標題 関連情報 注目点
次世代の森林に向けたガバナンス
A10 新永智士(宮崎大学)ほか 森林組合の立木買取における主伐事業地集約の実態と課題 要旨集A-1 森林組合による主伐買取過程の集約化の課題分析
A11 古川大輔(東京大学)ほか 兵庫県佐用町における町有林化事業の実態分析〜市町村
森林ビジョンの実装と森林環境税の活用事例として
要旨集A-2 町内の私有林を買い取り、民有林の2割を町有林とする計画!!
 A19 堀靖人(東北農林専門職大学)ほか 広葉樹利用の地域における意義 要旨集A-2  グローバルな競争がない地域密着の広葉樹ビジネスが広がりつつある
B3 岸野奏(東京大学)ほか 長野県佐久地域のカラマツ林業における主伐・再造林問題 要旨集B-1 事業者が所有者に再造林の働きかけの対応の違いを分析
ー うち森林環境税・同譲与税
B10 大槻峻介(名古屋⼤学)ほか 市区町村における森林環境譲与税の動向:広域的なデータ分析を通して 要旨集B-2 実施体制が重要で、林業が盛んな地域で体制づくりへシフト
B11 山本美穂(宇都宮⼤学)ほか 森林環境譲与税・森林経営管理制度にみる市町村林政の現状と課題―栃木県の事例より− 要旨集B-2
地域社会に協議の場があるか?所有者と自治体の間の媒体が鍵
 B12 石崎涼子(森林総合研究所) 森林環境税と地方自治  要旨集B-2  小規模財源が皆の意識を森林に向けている。チャンスを生かせるか?
森林と市民・企業の関係  
A7 小菅良豪(にちなん中国山地林業アカデミー) 日本企業における林業部門の現状と課題 要旨集A-1
プレゼン資料
他分野を主とする副業企業の林業への取組、柔軟性が生かせるか?
B4 高橋卓也(滋賀県立大学) 別子銅山は森林にどのような影響を及ぼしたのか:近世から近代にかけての定量的評価 要旨集B-1
プレゼン資料
住友の被害賠償額森林対応を地域ごと・他の分野比較。その根拠は?
森林と地球環境・カーボンニュートラル
B7 内藤大輔(京都大学) マレーシア・サバ州における森林管理認証の展開と課題 要旨集B-1 州有林のFSC認証が周辺住民とのコミュニケーションに貢献
木材利用と木材のサプライチェーン管理
A15 長坂健司(東京大学)ほか 消費者の経験に基づく木材利用マーケティング:経験価値の可能性 要旨集A-2 ネットアンケートで誰が木材をつかうか?森林保護活動経験者の不思議な関係
 A16 高梨一竹(東京大学)ほか 地域木材流通における原木市売市場の経営方針の特性ー全国の原木市売市場の全数調査からー  要旨集A-2  原木市場の地域別業態別分析結果だが・・・
  A17 竹中昂平(帝塚山大学) 木材問屋・小売業者の役割と価格交渉  要旨集A-2  工務店が直接メーカーから製品を買う動向が価格に反映される?
その他
A12 古俣寛隆(札幌市立大学)ほか 地域の森林バイオマス収集可能量に関する⼀考察 要旨集A-2 バイオマス発電所の回りの森林のバイオマス発生量を推計して調達面積を想定するモデル
A13 岡裕泰(森林総合研究所)ほか GDPに基づく世界の林産物需要の長期推計 要旨集A-2 GDP当たり各種木材の需要量を分析すると、今後30年間で木材利用量は1.5倍から2倍に
B18 片田陽菜(筑波大学)ほか 森林・林業分野の都市山村連携における都市住民の費用負担意識:豊島区民を事例とした選択型実験 要旨集B-2 豊島区民は同一流域・交通アクセスから秩父森林への支払に好感

gakkai<rinkei2022>



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