持続可能な森林をつくり、次の世代へ繋ぐー(株)森未来のビジネスは(2022/10/15)

今年度にはいってから、勉強部屋のズームセミナ―運営を、株式会社森未来(しんみらい)と連携して開催しています。

森未来の代表浅野さんとは、ウッドマイルズフォーラムのイベントなどを通じて、面識があり、インターネット木材市場eTREEを開発するなど、複雑な木材ビジネス関係者と建築関係者をつなげる、新しいビジネスをされているので、気になっていました。

勉強部屋のビジネスってあるのかなー、という気持ちもないことはなく、勉強部屋のZOOMセミナーを進めていくうえで、運営を森未来さんと連携していったら、思いついて、浅野さんに相談したら、快く(!かな?)相談に乗っていただきました。(→素晴らしい内容を多くの方の共有できるように、持続可能な森づくり向けたビジネスネットワーク構築を進めている株式会社森未来さんと、共催企画としています。

そこで、森未来さんのビジネスって、なんなのかな?改めて勉強してみました

((株)森未来のミッションとビジョン)

ITの専門家浅野さんの森未来ウェブサイト会社紹介ページへ

 OUR MISSION
ミッション
 Sustainable Forest
私たちは、持続可能な森林をつくり、次の世代へ繋いでいきます。
 OUR VISION
ビジョン
 All Wood Platform
森林・林業・木材のあらゆる情報をテクノロジーの力で集約し、未来を変革する木材流通をつくります。
 CULTURE
文化
 「Family Company」とは、互いを信頼し、支え合う組織です。これは高い目標に対して、それぞれの個性を尊重し、力を結集するための考えです。森未来で働くメンバーは仕事とプライベートが調和するワークライフハーモニーという働き方を追求し、仕事が好きであること、森林・自然・社会貢献に関わることが好きである人の集まりです。経営陣も常にメンバーが楽しく働けることを考え、フェアでフラットなコミュニケーションを徹底します。
 MEANING
社名
 ”森の未来”をつくる会社
「林業を稼げる産業にする=”森の未来”をつくる」という意味を社名に込めました。社名の「森・未・来」にはそれぞれ「木」という漢字が含まれており、木と親和性のある会社であることを表しています。シンプルな直線で表現されたロゴマークは、「事業を通じて、林業を持続可能な産業とする」というミッションに、真摯に真っ直ぐ取り組む私たちの姿を示しています。

@持続可能な森づくりが株式会社森未来の使命!A森林・林業・木材のあらゆる情報をテクノロジーの力で集約し、未来を変革する木材流通をつくのが森未来のビジョン!!
すごいですねー

こんなビジネスが本当にきるの?

(未来を変革する木材流通)

まず、「A森林・林業・木材のあらゆる情報をテクノロジーの力で集約し」のほうは、木材プラットフォームeTREEというサイトができてています。

そのサイトの最初のメッセージは「“本物の木”を使いたい、そんなデザイナー・設計士の方へ。木材コーディネーターが木材の調達・加工・施工までサポートします!」

ターゲットは建築や内装のデザイナーは設計士の方々。そして、登録された全国7000件以上の木材加工流通業の方々からの情報をつないて、デザインの提案や、見積書の提出、そして・・・

いままでの、木材業者との関係はどうなるんだろう。と考えて伺ったら、左の図をいただきました。

「数ある建設業の中で一番木材業界と遠い、ディスプレイ市場をターゲット」なんだそうです。

環境的側面で新たに関心を持ち始めた、建築家具の設計者の方々にすごく具体的な提案。

この数年売り上げが倍々担っているんだそうです(浅野代表談)

ビジョンに書いてあった「森林・林業・木材のあらゆる情報」とまではいっていないようですが、木材の情報のプラットフォームが見えていますね。

森林はこれから?でもFSC認証のコンサルタントもしているんだそうです。

(持続可能な森づくりが株式会社森未来の使命)

それでは、持続可能な森づくりのミッションというのが、どのようにビジネスのなかで、取組まれているんでしょうか?

Sustainable Forest 実現に向けた All Wood Platform eTREE木材調達方針というページを見てみましょう。

森未来の木材DDランクという右の図。

環境NGOの蓄積などを参考にして作成したのだと思いますが

ランク01違法伐採、もしくは違法の可能性が極めて高い木材
ランク02書類上は違法伐採ではないが、関連団体の報告書や国際機関の報告等に基づき総合的に判断し違法もしくは伐採・輸送のプロセスで人権障害を起こしている可能性が高いと考えられる木材

「ランク1−2は取扱いいたしません。」わかりやすいんですが・・・

木材調達方針には・・・

ランク1およびランク2に該当する木材を排除するというのはとても簡単です。しかし、私たちは排除するだけでは問題解決につながらないと考えます。

当社で取り扱わなくても、他で当該木材が流通していては意味がありません

そのため、木材業界全体で違法と疑われる木材を取り扱わないよう、対話を通じて木材業界に働きかけていきます。また、持続可能な木材の流通量を増やすために、供給事業者に対し改善を促し、ともにランクを引き上げる努力を行っていきます。そのための具体的なアクションは次の通りです。(左の図)」

積極的な対応ですね。

ネット上に公開されている、産地ごとのリスクの情報と、森林認証や合法木材ガイドラインで提供される証明書の二つをツールにして、供給先と一緒になってレベルアップをしていく!!

(今後の課題は)

 Sustainable Forest私たちは、持続可能な森林をつくり、次の世代へ繋いでいきます。

このミッションはすごいですが、まだ入口ですね。木材流通分野のネットワーを広げていくビジョンを提示されているけど、森林までどのように広げていく?

FSCとの積極的な連携ができているようですが、林野庁の合法性証明のためのガイドラインのネットワーク、さらにクリーンウッド法の登録は?

是非、既存のネットワークにしっかり入り、それをリードしていただけないかなどと。

具体的な成果うまれることを期待し、今後とも、followさせてもらいたいと思います。

junkan10-3<sinmirai>

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