持続可能な森林経営の実現のための政策手段に関する勉強部屋
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ニュースレター 025
2001年10月11

このレターは、表記HPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。情報提供していただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちらで勝手に考えている方に配信しています。表記HPも併せてご覧下さい。御意見をいただければ幸いです。  藤原

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目次

フロントページ:日本のエネルギーの行方ー「環境経済・政策学会2001年大会」の話題から
FSC森林認証第三号 アサヒビール株式会社庄原林業所社有林
英語のサイトのトピックス
「地域材認証制度の提案」会員制寄稿誌「日本の森林を考える」第九号から


フロントページ:「環境経済・政策学会2001年大会から」の話題から(1)日本のエネルギーの行方

9月29日30日と二日間にわたり京都国際会館で開催された、環境経済・政策学会2001年大会に出席してきました。「持続可能な森林経営実現のための政策手段に関する学際的な交流」を標榜している本サイトとしては、重要な情報収集・ネットワーク形成の機会です。三部構成の一〇分科会で全部で30あまりの分科会ですが(全体のプログラムは同学会のページからダウンロード)地球温暖化対策、環境と貿易、環境税、エネルギー資源と環境などという分科会に顔を出してきました。三年目になりますが、本サイトの関連発表の一覧表を掲載します。(ここ)
もちろん全部をカバーするわけには行きませんが、2回にわけて気になった三つの話題を提供します。
エネルギー・資源と環境という分科会で、エネルギー戦略会議報告「シナリオプランニング手法による日本のエネルギー戦略:2030年に向けての政策提言」という報告がありました(発表者電力中央研究所鈴木達治郎上席研究員)。現時点で3つの全く構造が違ったそれぞれありそうなシナリオをエネルギー政策の専門家が議論した結果です。@国家主導、Aビッグバン、B環境共同体の三つのシナリオがフレキシブルに描かれています。(関心ある方は構想日本というプロジェクトのホームページで詳しく説明しています。)
報告者が3つのうちのどれを取るか、直接言及されませんが、政策提言の第一に「ガバナンス改革」第二に「エネルギー市場の自由化」を持ってきており、第一のシナリオを棄却し、第二のシナリオに近い第三のシナリオとの中間ということのようです。小ホームページにとって魅力的な第三のシナリオ(発表では「環境共同体シナリオですが、プレゼンテーションの場に応じて、「環境ユートピアシナリオ」・「風の谷のナウシカシナリオ」となったりしています。)、エネルギー需要を抑え原子力・化石燃料の消費を抑制的してゆくものです。このグループの作業の中で第三のシナリオについて否定的な記述は、「環境規制による慢性的な電力不足」と「GNP成長率の中長期的低下」(プレゼンテーション資料)ということのようですが、循環社会への転換のため、むしろポジティブな要素ということができるのではないかと思います。それが、現時点で第一のプライオリティとなっていないのは、このグループでエネルギーの量的制約についての問題意識が希薄なことだとおもいます。このことは小生もフロアから質問し結構話題となりました。「化石燃料はなくなるのは間違えないが、人間が死ぬことがわかっていてそのことをばかり考えてることが、ポジティブな姿勢か?生命保険をかけておくことが重要」という発表者の発言が印象的でした。いろいろ、議論が発展しそうな名言だと思いました。関連してそもそも地下資源は化石資源ではないのだという議論もあるようです。(→地球深層ガス)。「地下に無限に眠るガスを21世紀の人間が解き放す」ちょっと恐ろしいですね。
問題が拡散してゆきますが、エネルギーの制約に関するホームページ岐阜大学の若井研究室のホームページ紹介します。
環境経済政策学会の話題、環境と貿易、温暖化対策次号へ続きます。

FSC森林認証第三号 アサヒビール株式会社庄原林業所社有林

9月28日にアサヒビールの広島県庄原にある社有林2169ヘクタールが、国内三例目のFSCの森林認証を受けました。アサヒビールのHPに報告されています。大手食品メーカーであるアサヒビールが社有林を持った契機は、戦時中に「ビール王冠に使う輸入コルクの代替品を求める必要に迫られ、アベマキが自生する」森林を購入しということだそうです。多分その目的を果たすことなくひっそりと経営されてきたものだとおもいますが、その成果をFSC取得という形で世に問い、また森林認証普及のために積極的に提供しようという、取り組みに拍手を送りたいと思います。11月9日には広島市内で巨樹巨木シンポジウムが開催され「アサヒビールの環境経営と森と水への取り組み」が特別報告されます。(問い合わせ先巨樹巨木シンポジウム事務局tel:03-3257-8621,fax03-5296-9452)

英語のサイトのトピックス

先月公開した英語のサイト(Japanese Forest Information View-Global Aspects of Japanese Forest and Japanese Views on Global Forest http://homepage2.nifty.com/fujiwara_studyroom/english/e_index.htm)
はメーリングリストに告知したらニュースレターの申込が60を超えました。3ヶ月に一度の更新と思っていましたが、特にリクエストがあり、大変すばらしい情報を二つ追加しました。
ひとつは、森林総研のOB,現日本林業技術協会顧問の藤森隆郎さんの著作「Ecological and Silvicultural Strategies for Sustainable Forest Management」の紹介。もう一つは林政総合研究所手束平三郎顧問の "Will the US Forest Service rise again?"「米国の林野庁はよみがえるか」の掲載です。どちらも日本の先輩フォレスターによる世界の森林についての刺激的な情報発信となり、インパクトがあると思います。海外からの反応が楽しみです。
海外の知人に紹介していただければ幸いです。

地域材認証制度の提案」・会員制寄稿誌「日本の森林を考える」第9号から

会員制寄稿誌「日本の森林を考える」第九号に掲載された、小論「地域材認証制度の提案」pdfファイルで提供します。世界で生まれた森林認証制度を日本の現実に合わせて育てる工夫・理由。ご笑覧ください。

藤原敬 
〒356-8687 独立行政法人 森林総合研究所
電話 0298-73-4751 FAX 0298-73-3795
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