持続可能な森林経営の実現のための政策手段に関する勉強部屋
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ニュースレター 018
2001年3月11

このレターは、表記HPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。情報提供していただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちらで勝手に考えている方に配信しています。表記HPも併せてご覧下さい。御意見をいただければ幸いです。  藤原


目次

フロントページ:違法伐採問題の新たな展開
FSC認証日本基準の作成作業
「日本の杉檜を守る会」ホームぺージ開設
「近くの山の木で家をつくる運動」ホームページ近況


フロントページ:違法伐採問題の新たな展開

2月13日の新聞に農林水産省が「違法伐採木材の輸入規制を検討」(朝日新聞)との小さな記事が載りました。前日行われた松岡副大臣の記者会見の内容が報道されたものです。同副大臣は記者会見で、「消費国として環境破壊に手を貸すわけにはいかない」と述べ、東南アジアと関係の深い日本が率先して制度化に取り組む考えを示したとされています。林産物貿易問題については木材がセーフガードの監視品目となるなど一定の手続きが進んでいますが、セーフガードは緊急避難の措置であり、相手国からの対抗措置をとられる可能性とか場合によってはこちらから代償措置を提出しなければならないとか難しい問題があります。新たな貿易ルールの確立に向けての取り組みな「地球規模の環境問題」を念頭に置いて行うべきであるというのが本筋で、このことは年末に林野庁が発表した「林政改革大綱」が示しているとおりです。そういう意味で、WTOラウンドとも絡めて違法伐採問題の取り扱いにつての議論を深めてゆく必要があると思います。
ロシア材の違法伐採問題の資料集を作成してありますが、地球の友が作成した「ロシア極東地域の森林の略奪」"Plundering Rusia's Fareastern Taiga"の抄訳を新たに加えるなどこれを補強しました。また、インドネシア材について発端となった国際NGOの報告書などを含む資料集を新たに作成しました。
違法伐採問題資料集へ

FSC認証日本基準の作成作業

いよいよFSC認証の日本基準の作成作業が始まったようです。FSCのメンバーであるwwfジャパンの前沢さんと同じくメンバーである富村さんが作成した草案がネット上で配布されています。送っていただいたものをこちらに掲載します。どういう手順で作成してゆくのか、どういう内容としてゆくのか、いろいろ議論のあるところだと思います。

内容の検討の視点は@FSCの基準との整合性、A他の国の国内基準とバランスがとれているか(特に輸出国の規準<これからできるものも含めて>)、B速見林業と檮原森林組合の認証過程とのバランス、C日本独自の森林施業計画制度など既存の制度の枠組みをどう生かすか、などがポイントとなると思います。
日本の規準作成の検討資料
カテゴリ 資料名 備考
日本規準草案 現在の草案本文(html版msword版 第一次案(2001年3月7日)
作成者からのコメント
藤原からコメント
FSCの規準 認証基準指標本体(英文 仮訳和文 英文は本部サイト、和訳はwwfjサイト
海外の規準 スウェーデンの規準 初めてできた国別計画
英国の基準
米国の地域規準 全国を10地域に分けて作成中、もちろん太平洋地域が一番重要
ロシアの規準作成作業の現状 これが一番問題、取りあえずロシア認証セミナーの情報
国内の認証関係資料 速見林業認証過程の基準案(英文 和文<html版 msword版 国内認証の暫定基準として使われたもの、最重要
速見林業の認証概要(英文
檮原森林組合認証概要(英文PDFファイルダウンロード スマートウッド社のサイト
日本の計画制度 工事中 どなたかインプットしていただけませんか
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「日本の杉檜を守る会」ホームページ
12月に発足した日本の杉桧を守る会のホームページが開設開設しました。
手作りで素朴なサイトですが、WTOに関する資料、環境団体との連携など、会の方向性がよくわかるなかなかの充実ぶりです。
是非ご一読ください。
日本の杉桧を守る会ホームページhttp://www.sugi-hinoki.ne.jp/sh_top_r.htmへ

「近くの山の木で家をつくる運動」ホームページ(2001.3.11)

木材業界が進めていた地域材の利用推進運動が、建築家の方々などの知恵とセンスとエネルギーを吸収して一回り大きな流れとなって飛躍することができるかどうか、期待しています。
2月28日付で新しいニュースが掲載されています→こちらから
また、運動宣言の本の読者からの声も新たにたくさんの方からのものが掲載されています。これを読むと、運動宣言が暖かく迎えられたこと、地について運動にすることについての現場サイドのもどかしさ、など、リアルにわかります。
千人宣言より
古くから、治山は治水、といわれてきました。豊かな平野は、後背(こうはい)の山あってのことです。川や海の魚がおいしいのは、山が豊かなればこそです。木は再生可能な資源であり、地球温暖化防止に重要なCO吸収の主役でもあります。
それなのに、山の暮らしは成り立たず、山から人の姿が消えかかっているのです。

私たちの祖先は、ごく自然に木という素材を選び、鋸(のこぎり)、 鉋(かんな)、 鑿(のみ)などの道具を用いて家を建ててきました。そこには人がいました。山を守り、木を育てる人。木を伐り、製材し、運ぶ人。材を加工し、家に組立てる人。いま、山から人は失われ、職人の腕は低下したと嘆かれ、柱のキズで背比べする姿は消えたかにみえます。

山の荒廃をストップさせ、木の文化を蘇(よみがえ)らせるには、何を、どうしたらいいのでしょうか?

まず我々は、連鎖する自然と地域の営みの中に生きて在ることを知りたい。次に我々は、近くの山の木で家をつくる、という考え方を取り戻したい。山と町、川上と川下、生産者と消費者が面と向き合って話し込めば、お互いの置かれた現実がよくみえてきます。山に足を運び、荒れた山の現場に立ち、手入れの行き届いた山をみれば、みずみずしい緑を、協働のちからで取り戻そう、という気持が涌いてきます。・・・これらの価値を、皆で結び合い共有すること、それが、近くの山の木で家をつくる運動の原動力です。

元旦にオープンした緑の列島ネットワークのサイトに掲載されています。
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