米国政府の林産物貿易報告書
米国政府が「林産物の関税撤廃と経済・環境に与える影響」"Accellerated Tariff Liberaltion in the Forest Products Secter:A Study of the Economic and Environmental effects"というレポートを米国通商代表部と大統領府環境委員会の共同調査結果という形で11月上旬に発表しました(本文はこちらからダウンロード(pdf56kb)できます)。次期ラウンドの開始を目前にしてラウンドの第一プレーヤーである米国政府の林産物貿易分野に対する力の入れ方が解ると同時に、この問題に関し、環境問題の議論がさけて通れなくなってるということが解ります。
この問題が、このようなテンポで政治問題化をしてくるとは予想をしてきませんでしたが、このページも最も重要な問題意識である、林産物貿易と環境問題に関する、学際的な探求という点から、この問題を看過することはできないので、米国のペーパーを検討してゆくこととしたいと思います。
当然、当面の貿易交渉の対応という面はもちろんあり、この点については林野庁の貿易対策室のサイドが本格的な対応にはいるのでしょうが、小ページとしては当面の問題というより、あくまで学究的に、米国の分析に学ぶべきものをしっかり受けとめ、森林条約などのより高い次元での国際的なコンセンサスをめざすという、格調高いポジションで検討を進めたいと思います。(1999/11/24)
とりあえずの切り口としてWTOの特別報告の視点から米国の報告を評価してみると by藤原(1999/11/24)